弾き猿とは? わかりやすく解説

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はじき‐ざる【弾き猿】

読み方:はじきざる

棒に括(くく)り抱きつかせ、下から竹のばねをはじいて昇り降りさせる玩具東京柴又宮城気仙沼などの土産として有名。江戸時代幟猿(のぼりざる)の着想から生まれたもの。はじき。


多度の弾き猿

(弾き猿 から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/06/29 04:45 UTC 版)

多度の弾き猿

多度の弾き猿(たどのはじきざる)は、三重県桑名市多度町郷土玩具弾き猿[1]の一種で、三重県指定伝統工芸品

概要

江戸時代天保の頃から、多度大社門前町土産物として販売されてきた[2][3]。「はじきざる」の名称が「(災難を)弾き去る」という言葉と語呂が合うことから縁起物として親しまれている[4]

くくり猿部分の拡大画像

竹製の棒に、紅布で覆われた「くくり猿」と竹製のバネが通してあり、棒の先端には紙張りの小型の太鼓が取り付けられている。バネをはじいて猿を昇り降りさせて遊ぶ。猿が先端まで昇りきれば、太鼓と衝突して音が鳴る。太鼓を、多度大社で行われる流鏑馬の矢の的になぞらえて、中央に黒丸が墨書きされている。

2011年現在、門前町の宮川屋で製作販売されている。また、宮川屋は、小規模の「博物館」(まちかど博物館[5])である「はじき猿博物館」として一部、公開されており、様々な弾き猿が展示されている[6]

脚注

  1. ^ はじき猿
  2. ^ 『全国伝統的工芸品総覧 平成18年度版』伝統的工芸品産業振興協会、2007年3月、177頁。 
  3. ^ はじき猿、厄払い縁招き 父が復活した三重県・多度の土産物、今に継ぐ 水谷復四郎”. 日本経済新聞 (2015年12月3日). 2025年6月29日閲覧。
  4. ^ 斎藤良輔. “弾き猿(はじきざる)”. Yahoo!百科事典(小学館日本大百科全書). Yahoo! JAPAN. 2011年4月6日閲覧。
  5. ^ まちかど博物館について”. 三重県まちかど博物館. 三重県. 2011年7月2日閲覧。
  6. ^ はじき猿博物館”. 三重県まちかど博物館. 三重県. 2011年7月2日閲覧。[リンク切れ]


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