崖錐堆積物
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/01/01 15:55 UTC 版)
急傾斜地などから剥離した岩屑類が下部斜面に堆積して出来た地形を崖錐といい、一般に半円錐状を呈する扇状地などを形成する。その形成された地形の構成物が崖錐堆積物である。類似した地形や構成物を含めて崖錐性堆積物といい、それらは不均質かつ未固結な土塊類(あるいは岩塊類)から構成されルーズな状態であるため透水性に富み、斜面はしばしば土砂災害の原因となる。堆積した層厚などの素因の状況によっては宙水が形成されたり基盤との層境界に地下水が流れる不安定な斜面を形成し、その移動形態に特徴が現れる(マスムーブメント - 地すべり)。これら崖錐性堆積物を含めて原位置で生成された堆積物を一次堆積物と呼び、それ以外の移動あるいは滑動などによる堆積物を二次堆積物(崩積土)と呼び不安定度合いが分類される。
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