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山本朗

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/03/15 14:04 UTC 版)

山本 朗(やまもと あきら、1919年大正8年〉8月20日[1] - 1998年平成10年〉1月11日[2])は、日本新聞記者実業家中国新聞社第4代社長。

来歴

広島県広島市出身[1]。中国新聞創業家に生まれる[1]。子供時代から優等生で広島高等師範学校附属小学校を5年で修了し[3]広島県立広島第一中学校に入学[3]。旧制中学を4年修了で旧制広島高等学校に進学[4]。自転車通学で3年間無遅刻、無欠席を続け卒業時には皆勤賞を受けた[4]。同期に永野厳雄広島県知事)、1年後輩に松谷健一郎中国電力会長)などがいる[4]

旧制高校卒業後、東京帝国大学経済学部に進学[5]。1941年4月、実父の山本實一が社長を務める中国新聞社に入社[6]。県政記者などを担当していたが[6]1944年(昭和19年)3月召集令状が来て呉海兵団へ入隊[7]。主計兵教育を受けた後、短現(短期現役士官)に合格[7]、第12期の海軍主計科見習士官として海軍経理学校へ入校[8]。旧広島総合銀行頭取の篠原康次郎は同期生[8]1945年(昭和20年)3月木更津の第二海軍航空隊に配属され[8]佐貫町(現富津市)で終戦を迎える[9]。同年9月12日付で中国新聞社総務局長事務取扱 理事に就任[10]。父とともに会社再興に没頭、その過程で激しい労働攻勢に耐える一幕もあった[11][12]1958年(昭和33年)9月専務[13]1969年(昭和44年)社長に就任[14]。広島経済界の有力企業11社で構成する「二葉会」の一員としても幅広く活躍した。1991年(平成3年)、勲一等瑞宝章を受章[15]

1998年(平成10年)、急性心筋梗塞のため死去[2]

親族

父の實一も同じく中国新聞社社長を務め、二男の山本治朗も同じく中国新聞社社長を務めた。

脚注

  1. ^ a b c 『信頼』 山本朗 回想録 <2> 創業家”. 中国新聞ヒロシマ平和メディアセンター. 2025年3月15日閲覧。
  2. ^ a b 『現代物故者事典 1997~1999』(日外アソシエーツ、2000年)p.634
  3. ^ a b 『信頼』 山本朗 回想録 <3> 幼少のころ”. 中国新聞ヒロシマ平和メディアセンター. 2025年3月15日閲覧。
  4. ^ a b c 『信頼』 山本朗 回想録 <4> 旧制広島高”. 中国新聞ヒロシマ平和メディアセンター. 2025年3月15日閲覧。
  5. ^ 『信頼』 山本朗 回想録 <5> 経済学徒”. 中国新聞ヒロシマ平和メディアセンター. 2025年3月15日閲覧。
  6. ^ a b 『信頼』 山本朗 回想録 <6> 新米記者”. 中国新聞ヒロシマ平和メディアセンター. 2025年3月15日閲覧。
  7. ^ a b 『信頼』 山本朗 回想録 <8> 召集”. 中国新聞ヒロシマ平和メディアセンター. 2025年3月15日閲覧。
  8. ^ a b c 『信頼』 山本朗 回想録 <9> 海軍見習尉官”. 中国新聞ヒロシマ平和メディアセンター. 2025年3月15日閲覧。
  9. ^ 『信頼』 山本朗 回想録 <10> 廃虚への復員”. 中国新聞ヒロシマ平和メディアセンター. 2025年3月15日閲覧。
  10. ^ 『信頼』 山本朗 回想録 <11> 被爆直後”. 中国新聞ヒロシマ平和メディアセンター. 2025年3月15日閲覧。
  11. ^ 『信頼』 山本朗 回想録 <14> 審議室委員長”. 中国新聞ヒロシマ平和メディアセンター. 2025年3月15日閲覧。
  12. ^ 『信頼』 山本朗 回想録 <15> 争議”. 中国新聞ヒロシマ平和メディアセンター. 2025年3月15日閲覧。
  13. ^ 『信頼』 山本朗 回想録 <17> 父の死”. 中国新聞ヒロシマ平和メディアセンター. 2025年3月15日閲覧。
  14. ^ 『信頼』 山本朗 回想録 <21> 社長就任”. 中国新聞ヒロシマ平和メディアセンター. 2025年3月15日閲覧。
  15. ^ 『信頼』 山本朗 回想録 <25> 新聞人として”. 中国新聞ヒロシマ平和メディアセンター. 2025年3月15日閲覧。



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