小具足(武術)とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > 百科事典 > 小具足(武術)の意味・解説 

小具足(武術)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2010/03/04 18:34 UTC 版)

小具足(こぐそく)、(もしくは単に小具足)とは、短い脇差(小脇差)を用いた日本古来の格闘技術、もしくは柔術の異称である。小具足腰ノ廻(こぐそくこしのまわり)、腰廻と呼ばれる場合もある。

概要

技術的には純粋な素手同士の格闘技術ではなく、双方もしくは片方が脇差を帯びて対する技術である場合が多い。古い流派は小具足=脇差帯刀の座技が大半を占める(竹内流関口流諸賞流荒木流無双直伝英信流など)。一般には戦場組み討ちの技術と言われるが、形の想定としては武士の平時の護身や、使者を迎える、または使者として身を守る、両手を掴まれ連行される、歩行中に敵に捕まれた、打ち掛かられた等である。室町時代に発祥があると考えられ、座り技が多いのも室内での護身と言う発想が元にあるためと考えられている。新陰流の伝書では同種の武術が小脇差居相と記されている。

竹内流と小具足腰廻

なお、小具足術の嚆矢は現存最古の柔術流派と言われる、竹内流である。竹内流開祖竹内久盛は、脇差を使う武術を編み出した。久盛は「この術を身につければ、脇差を帯びたのみで小具足姿と同じように身を護れる」という意味で自身の術を竹内流小具足腰廻と称した。竹内流では脇差(短刀)自体を『小具足』と称する。

参考文献


小具足 (武術)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/20 14:08 UTC 版)

ナビゲーションに移動 検索に移動
小具足
こぐそく
別名 腰之廻
発生国 日本
派生流派 柔術
流派 多数(小具足の流派
テンプレートを表示

小具足(こぐそく)とは、脇差短刀を用いた日本古来の格闘技術、もしくは柔術の異称である。小具足腰之廻(こぐそくこしのまわり)、小具足取、腰廻と呼ばれる場合もある。

概要

技術的には純粋な素手同士の格闘技術ではなく、双方もしくは片方が脇差を帯びて対する技術である場合が多い。古い流派は小具足=小脇差帯刀の座技が大半を占める(竹内流関口流諸賞流荒木流無双直伝英信流など)。

形の想定としては武士の平時の護身や、使者を迎える、または使者として身を守る、両手を掴まれ連行される、歩行中に敵に捕まれた、打ち掛かられた等である。室町時代に発祥があると考えられ、座り技が多いのも室内での護身と言う発想が元にあるためと考えられている。新陰流の伝書では同種の武術が小脇差居相と記されている。

竹内流

なお、小具足術を表芸とする武術の嚆矢は現存最古の柔術流派と言われる竹内流である。竹内流開祖竹内久盛は、短刀を使う武術を編み出した。久盛は「この術を身につければ、短刀を帯びたのみで小具足姿と同じように身を護れる」という意味で自身の術を竹内流小具足腰廻と称した。竹内流では短刀自体を『小具足』と称する。

甲冑術

戦場における組討術としての小具足とは、甲冑を着た状態で脇差を用いる技術と言われ、甲冑兵法である柳生心眼流では『小具足取』と称し、脇差だけでなく鎧通しの技法も含まれる。(ただし柳生心眼流の成立は17世紀半ば以降で、また多くの系統で甲冑兵法を伝えていないため、甲冑兵法として成立時期や小具足取が成立した時期はあきらかになっていない)

小具足の流派

小具足及びこれに類する技術を体系に含む流派の一覧。まだ挙げられていない流派も多く存在する。

参考文献


「小具足 (武術)」の例文・使い方・用例・文例

Weblio日本語例文用例辞書はプログラムで機械的に例文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「小具足(武術)」の関連用語

小具足(武術)のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



小具足(武術)のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアの小具足(武術) (改訂履歴)、小具足 (武術) (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。
Tanaka Corpusのコンテンツは、特に明示されている場合を除いて、次のライセンスに従います:
 Creative Commons Attribution (CC-BY) 2.0 France.
この対訳データはCreative Commons Attribution 3.0 Unportedでライセンスされています。
浜島書店 Catch a Wave
Copyright © 1995-2025 Hamajima Shoten, Publishers. All rights reserved.
株式会社ベネッセコーポレーション株式会社ベネッセコーポレーション
Copyright © Benesse Holdings, Inc. All rights reserved.
研究社研究社
Copyright (c) 1995-2025 Kenkyusha Co., Ltd. All rights reserved.
日本語WordNet日本語WordNet
日本語ワードネット1.1版 (C) 情報通信研究機構, 2009-2010 License All rights reserved.
WordNet 3.0 Copyright 2006 by Princeton University. All rights reserved. License
日外アソシエーツ株式会社日外アソシエーツ株式会社
Copyright (C) 1994- Nichigai Associates, Inc., All rights reserved.
「斎藤和英大辞典」斎藤秀三郎著、日外アソシエーツ辞書編集部編
EDRDGEDRDG
This page uses the JMdict dictionary files. These files are the property of the Electronic Dictionary Research and Development Group, and are used in conformance with the Group's licence.

©2025 GRAS Group, Inc.RSS