学僧の話
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/09 10:50 UTC 版)
サルッツォー侯ワルテルは家臣から結婚を迫られ、貧しい田舎娘グリセルダを妻に娶る。グリセルダは良妻の鑑のような女性だったが、ワルテルはグリセルダの自分への愛を試そうと、とんでもないことを考える。 『デカメロン』に出てくる話で、おそらく口承文学から採られたものだろうと指摘されている。1374年にペトラルカが高徳・貞節を表す教訓的逸話としてラテン語に翻訳し、学僧はそのペトラルカから聞いた話と「序」で前置きしている。ペトラルカの詩は1382年から1389年頃、Philippe de Mézièresによってフランス語にも翻訳されている。 『バースの女房の物語』のアンチテーゼとも言える話だが、結句がついていて、その中でチョーサーは自分の妻を試す夫は愚か者だと注釈している。
※この「学僧の話」の解説は、「カンタベリー物語」の解説の一部です。
「学僧の話」を含む「カンタベリー物語」の記事については、「カンタベリー物語」の概要を参照ください。
- 学僧の話のページへのリンク