妹沢波
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/10/07 14:41 UTC 版)
1927年(昭和2年)に層がある場合のレイリー波の位相速度に分散性があること(M1系列)を発表した。1935年(昭和10年)には金井清と共同で、表面層を持つ場合の高次のレイリー波であるM2波の存在を理論的に示した。表面波にはレイリー波とラブ波とがあり、実際に観測される表面波は表層の効果により、均質な媒質を伝播するレイリー波とは相当に異なる性質を示す。レイリー波とラブ波の基本的な動きは上下動と水平動の振幅の違いで区別でき、ラブ波には上下の振動はない。だが上下動の振幅の小さい表面波が観測されることもあり、また振動軌跡が通常のレイリー波とは逆になることもある。M2波の発見は表層の条件に応じてこの様な波が発生することをあきらかにした。
※この「妹沢波」の解説は、「妹沢克惟」の解説の一部です。
「妹沢波」を含む「妹沢克惟」の記事については、「妹沢克惟」の概要を参照ください。
- 妹沢波のページへのリンク