天敵となる寄生バチ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/10/23 19:51 UTC 版)
「ホソヘリカメムシ」の記事における「天敵となる寄生バチ」の解説
ホソヘリカメムシの卵には、寄生バチのカメムシタマゴトビコバチ、ヘリカメクロタマゴバチ、ホソヘリクロタマゴバチ、トビコバチ科のOoencyrtus属の1種が産卵する。 カメムシタマゴトビコバチの雌はホソヘリカメムシの集合フェロモンに含まれる (E)−2−hexenyl (E)−2−hexenoate に惹かれて集まってくる。これはカメムシの卵に産卵する寄生バチである。ホソヘリカメムシが食草を産卵場所に選ばない理由は、このハチを避けることにあるのではないかと考えられる。つまり、食草には雄成虫がおり、その集合フェロモンが寄生バチを呼び寄せる。そのため、卵の段階では食草から離れて寄生バチをやり過ごし、寄生の恐れがない幼虫の段階で、集合フェロモンに導かれて食草にたどりつくというわけである。 これに対応してか、カメムシタマゴトビコバチは、フェロモンの発生源のすぐ近くを集中探索するのでなく、周辺を探るような行動をとっている。
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