天体としての性質
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/06 23:41 UTC 版)
カノープスは太陽のおよそ8倍の質量を持つ恒星で、輝巨星または超巨星に分類され、光度は太陽の1万倍かそれ以上に達する。干渉法では半径は太陽のおよそ70倍と測定されている。地球からの距離は約310光年である。かつては200光年から1200光年まで距離の推定値に大きな幅があったが、ヒッパルコス衛星による高精度の年周視差測定から上記の値が得られた。スペクトル型はA9II、F0II、F0Ibなどが与えられている。 カノープスは恒星が寿命末期に辿る進化段階のうちブルーループと呼ばれる段階にある。ブルーループは赤色巨星分枝段階を終えた恒星が漸近巨星分枝に入って再び(広義の)赤色巨星に変化するまでの間に一時的に有効温度が高くなる段階で、太陽質量の数倍以上の質量を持つ恒星でしか見られない現象である。
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