塩酸ヒドロキシルアミンとは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > 百科事典 > 塩酸ヒドロキシルアミンの意味・解説 

塩酸ヒドロキシルアミン

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2015/07/25 02:06 UTC 版)

塩酸ヒドロキシルアミン
識別情報
CAS登録番号 5470-11-1 
ChemSpider 20344 
EINECS 226-798-2
ChEMBL CHEMBL542448 
RTECS番号 NC3675000
特性
化学式 HONH2·HCl
モル質量 69.49 g/mol
外観 白色結晶性固体
密度 1.67 g/cm3
融点

155 - 157 °C (311 - 315 °F) - 分解

危険性
MSDS [1]
EU分類 Explosive (E)
Carc. Cat. 3
Harmful (Xn)
Irritant (Xi)
Dangerous for the environment (N)
EU Index 612-123-00-2
NFPA 704
1
3
1
Rフレーズ R2, R21/22, R36/38, R40, R43, R48/22, R50
Sフレーズ (S2), S36/37, S61
特記なき場合、データは常温 (25 °C)・常圧 (100 kPa) におけるものである。

塩酸ヒドロキシルアミン(Hydroxylammonium chloride)は、ヒドロキシルアミン塩酸塩である。

窒素循環や廃水処理にとって重要な硝化作用や嫌気性アンモニア酸化の生物学的中間体となる。

応用

塩酸ヒドロキシルアミンは、カルボン酸、N-及びO-ヒドロキシルアミンからのオキシムヒドロキサム酸有機合成や、C-C二重結合付加反応に用いられる。

アセチルブロマイド法によるリグノセルロースバイオマスからのリグニンの抽出の際には、溶液からの臭素の除去に用いられる。

表面処理においては、皮張り防止剤、腐食防止剤、洗浄剤添加剤の製造に用いられる。また、医薬品や農薬の製造の出発物質としても用いられる。ゴム工業やプラスチック工業では、抗酸化剤、加硫促進剤、ラジカル捕捉剤として用いられる。また、金属の抽出と遊離化による繊維の染色の定着剤及び染色過程の補助剤、脂肪酸や石鹸の抗酸化剤、カラーフィルムの色素定着剤やエマルジョン添加にも用いられる。

法規制

日本

消防法において、第5類危険物(自己反応性物質)であるヒドロキシルアミン塩類に属する。

出典




英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

塩酸ヒドロキシルアミンのお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



塩酸ヒドロキシルアミンのページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアの塩酸ヒドロキシルアミン (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS