城所昇
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/06/02 05:32 UTC 版)
27歳。浅黒い肌で、軽い段をなした稜線のはっきりした鼻と、切れ長の眼の美男。電力会社の優秀な土木技師でダム設計者。3年前に逝去した祖父・城所九造は会社の会長で、明治時代に福沢諭吉に共鳴し電力事業に携わり、東北地方の公益事業を手中に収めていた。母は産褥熱で死に、父も病弱で昇が10歳の時に他界したため、昇は祖父に育てられ、玩具は石や鉄ばかりだった。官能的なものを崇高化も軽蔑もせず身を委ね、色事に放埓だが、いつも即物的な関係で誰も愛さない。奥野川ダムが完成した年には33歳となる。
※この「城所昇」の解説は、「沈める滝」の解説の一部です。
「城所昇」を含む「沈める滝」の記事については、「沈める滝」の概要を参照ください。
- 城所昇のページへのリンク