地域振興用陸上移動通信システム
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/08 01:21 UTC 版)
「第三者無線」の記事における「地域振興用陸上移動通信システム」の解説
1993年(平成5年)に制度が開始された、他の無線通信の手段の少ない地域において、地域振興を目的とする団体が基地局・陸上移動局とも無線局の免許人となり、団体の会員となることで使用できるマルチチャネルアクセス無線である。地域振興MCAとも呼ばれる。免許人となれるのは、第三セクター・地域団体(農業協同組合・森林組合・商工会議所・医師会・社会福祉協議会・観光協会などが単独または共同で設立するもの)であり、営利企業1社のみが会員のものは認められない。地域で一番高い山などに基地局が設置されているため、安定した通信が可能である。また、地域振興が目的であるため、同一組織内だけでなく会員相互の通信も認められている。 基地局は三陸特以上の無線従事者による管理(常駐するという意味ではない。)が必要であるが、陸上移動局に無線従事者は不要である。基地局は地域団体が設置しその維持・管理費は加入者からの会費で、陸上移動局は加入者が負担する。なお、陸上移動局は特定無線局に指定されていない。 規格 周波数 400MHz帯 通信方式 : 二周波数半複信 搬送波間隔 12.5kHz(6.25kHzインタリーブ) 変調方式 周波数変調 空中線電力 : 基地局・陸上移動局とも10W以下 機能 : 音声通信・同報通信・ショートメッセージ・ページング 選択呼出し : 個別選択・グループ選択(移動局に個別識別装置の設置が義務付けられている。) 特定の制御チャンネルを持たないMCA方式。チャネル数 4(免許人の事務所に基地局の正常な動作を確認する装置の設置が義務付けられている。)
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