地名・施設名のヒナモリ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/26 16:06 UTC 版)
奴国が位置した筑前国には、糟屋郡(現在の福岡市)に「夷守(ヒナモリ)駅」(『和名抄』)があり、現在は日守(ヒモリ)神社が建っており、卑奴母離が駐在したところと考えられる。『延喜兵部式』(延長元年、923年)には日向国諸県郡に夷守(ヒナモリ)駅を記し、『日本書紀』、『景行天皇紀』に登場する兄夷守・弟夷守が所在した所であり、現在は「宮崎県小林市細野夷守」となっている。近くの霧島岑神社は夷守(ヒナモリ)神社とも称されている。3 - 4世紀頃、熊襲や隼人に対する守備隊が駐屯した所と考えられる。『和名抄』は越後国頸城郡に「夷守郷」を収め、現在は新潟県妙高市に「美守(ヒダモリ)」があり、新潟県上越市にはかつて美守村が存在した。3 - 4世紀頃、北陸道の守備隊が駐屯した所と考えられている。『延喜式神名帳』には、美濃国厚見郡(現在の岐阜県岐阜市茜部本郷)に比奈守(ヒナモリ)神社を収めている。3 - 4世紀頃、飛騨(ヒダ)人に対する守備隊が駐屯した所と考えられる。
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