地中の音響探知
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/09/27 18:33 UTC 版)
要塞に対し、壕を掘って前進し、地中から爆破する戦術がとられたが、坑道内部から目標の方向を探知するために、日本軍は地中聴音機を開発した。八七式地中聴音機や、八九式木桿地中聴音機などがある。 八七式地中聴音機は方向角の測定誤差が約一度だった。これは聴音機2個と方向測定具1個から構成された。地中からの音は受音部に導かれ、内部に配置された錐体の慣性と、振動板の振動と空積を利用して振動を増幅した。使用方法は、左右の聴音機から音が同等に聞こえるよう聴音機を向け、左右の聴音機の作る直線と、垂直の方向を求めるものだった。
※この「地中の音響探知」の解説は、「聴音機」の解説の一部です。
「地中の音響探知」を含む「聴音機」の記事については、「聴音機」の概要を参照ください。
- 地中の音響探知のページへのリンク