回転角締付け法
所定の締付け力を管理するために、雄ねじと雌ねじの相対回転角を管理する締付け法のこと。弾性域締付けと型性域締付けの両方に適用できるが、回転角と軸力の曲線において、勾配が急、な弾性域締付けでは回転角の設定誤差に対する軸力の変化が大きいので、高強度ボルトの場合には適用が難しい。塑性域締付けの場合には、勾配が緩やかなので回転角の誤差の影響を受けにくく、高強度ボルトの締め付けに適している。しかし、ボルトやナットが塑性変形するので、延性の低いボルトを再使用するときには注意を要する。エンジンのコンロッドとキャップ、シリンダーヘッドなど重要部の締め付けに適用されている。
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