善光寺の阿弥陀三尊像
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/11 04:54 UTC 版)
一般に三尊像を包み込むように大型の後背を付けたものを一光三尊形式と呼ぶ。鎌倉時代に浄土宗によって、善光寺の阿弥陀三尊像を模したものは一光三尊形式をとり、阿弥陀如来を本尊、両脇侍を観音、勢至とみなすと決められ、以来この形式を「善光寺式阿弥陀三尊」と呼ぶ。 善光寺式阿弥陀三尊の元となった、信州善光寺の本尊「一光三尊阿弥陀如来像」(本堂の瑠璃壇内部に安置)は、「絶対秘仏」である。『扶桑略記』の中の「善光寺縁起」などによれば、中尊は一尺五寸(約50センチメートル)、両脇侍は一尺(約33.3センチメートル)と法量が記されている。 その秘仏本尊を模して作られたとされる前立本尊「金銅阿弥陀如来及両脇侍立像〈一光三尊仏/(内仏殿安置)〉」(鎌倉時代)は、重要文化財に指定されている。 その前立本尊も、「善光寺前立本尊御開帳」以外は非公開で御宝庫に収蔵されている。朝の勤行や法要などの限られた時間のみ瑠璃壇の前の金色の幕が上がり、金色に彩られた瑠璃壇を部分的に拝観できる。
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