古楽器演奏の第一人者
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/12 15:03 UTC 版)
「アンナー・ビルスマ」の記事における「古楽器演奏の第一人者」の解説
ビルスマは、バロック・チェロと使用されるガット弦の特徴を活かし、親密で語るようなフレージング、多彩なニュアンスを聴かせる。1979年に録音した最初のバッハの無伴奏チェロ組曲は、モダン・チェロによる従来のロマンティックな表現とは一線を画した、素朴な語り口と元来の舞曲としての性格を前面に打ち出したものであった。この録音は、ビルスマに影響されたバロック・チェロ奏者の輩出を促しただけでなく、1978年のロジャー・ノリントンによるロンドン・クラシカル・プレイヤーズ設立、1981年のブリュッヘンによる「18世紀オーケストラ」創立などとともに、クラシック音楽界に古楽器演奏の旋風を巻き起こし、モダン楽器の表現にも大きな影響を与えることになった。 また、室内楽分野では、ガット弦を使用した弦楽アンサンブル「ラルキブデッリ(L'Archibudelli)」を主宰、夫人のヴェラ・ベス(ヴァイオリン)、ユルゲン・クスマウル(ヴィオラ)らとともに、バロック時代からロマン派までの室内楽作品を幅広く取り上げて演奏している。
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