電気双極子遷移
双極子近似
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2017/06/12 09:21 UTC 版)
また第1項目と第2項目の和は、光の波長が電子雲の広がりがよりも十分に長いならば、以下のように展開できる。 W ( t ) = W D E ( t ) + W D M ( t ) + W Q E ( t ) + ⋯ {\displaystyle W(t)=W_{DE}(t)+W_{DM}(t)+W_{QE}(t)+\cdots \ } ここで W D E ( t ) {\displaystyle W_{DE}(t)} は電気双極子項、 W D M ( t ) {\displaystyle W_{DM}(t)} は磁気双極子項、 W Q E ( t ) {\displaystyle W_{QE}(t)} は電気四極子項と呼ばれる。電気双極子項以外を無視することを双極子近似という。 電気双極子の項は以下のように表される。 W D E ( t ) ∝ ϵ ⋅ ∑ ( − e r ) {\displaystyle W_{DE}(t)\propto {\boldsymbol {\epsilon }}\cdot \sum (-e\mathbf {r} )\ } つまりこれは電磁波の偏り ϵ {\displaystyle {\boldsymbol {\epsilon }}} と電気双極子モーメント ∑ ( − e r ) {\displaystyle \sum (-e\mathbf {r} )\ } の相互作用の項である。電気双極子遷移とは、遷移のなかでも相互作用 W D E ( t ) {\displaystyle W_{DE}(t)} 寄与による部分のことを指す。
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