原子容積効果
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2012/12/05 05:57 UTC 版)
「ヒューム‐ロザリーの法則」の記事における「原子容積効果」の解説
置換型固溶体の原子寸法因子に関する法則である。 主成分金属の原子半径をr0 、合金成分元素の原子半径をrA とする。|r0 - rA |/r0の値が15%以内だと、一般的に固溶度は大きい。そして15%を超えると、固溶度は非常に低くなる。つまり、置換型固溶体について、大きさの近い原子同士の溶解度は大きく、大きさの相違が大きい原子同士ほど溶解度が小さいことを示している。 鉄合金の場合を考えると、 完全に固溶する:Co、Cr、Mn、Ni、Pt、V 大量に固溶する:Al、Be、Ge、Sb、Si 固溶しにくい:C、Cu、N、Nb、P、Sn、Ti ほとんど固溶しない:Ag、B、Cd、Mg、O、Pb、S となる。
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