原伸一
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/08/17 01:57 UTC 版)
原 伸一(はら しんいち[1]、1949年〈昭和24年〉[2] - )は、日本の部落解放運動家、政治家。全国町村議会議長会会長(第29代)[3]。部落解放同盟福岡県連合会副委員長[4]。
経歴
福岡県田川郡赤村出身[5]。福岡県立田川東高等学校(現・福岡県立東鷹高等学校)定時制中退[5]。1989年から2009年、赤村議会議員を5期務め、議長などを歴任した[5]。2007年7月24日から2009年6月1日まで全国町村議会議長会会長を務めた[3]。
農業を営む[1]。2021年6月、赤村村長選に立候補するも、現職の道廣幸に敗れた[6]。2025年6月、赤村村長選挙に再び立候補したが、新人の中村孝に敗れた[7]。
人物
福岡県田川郡の同和地区の生まれである[2]。結婚の時、被差別部落の出身であるため、連れ合いの実家から強く反対され、子供が生まれてからもしばらく付き合いはなかった[2]。
2013年に死去した部落解放同盟福岡県連委員長・羽音豊を偲ぶ会の閉会のことばで原は「同じ田川で羽音さんに育てられた者の一人。大先輩は心から優しい、強い精神力をもった人だった。よき日のために遺志と偉業を受け継ぐ決意を新たにした」と述べている[4]。
「全国部落調査復刻版出版事件裁判」の原告であった[2]。東京高裁は示現舎代表の宮部龍彦に対して「原に慰謝料3万円と弁護士費用3千円を払え」という判決を下している[2]。
脚注
- ^ a b “赤村長選が告示、現新一騎打ちに 村議選は13人が10議席争う”. 西日本新聞 (2021年6月23日). 2025年8月16日閲覧。
- ^ a b c d e “【原伸一】福岡県にゴネた部落解放同盟幹部は私の裁判の原告である【赤村】”. 宮部龍彦 みやべたつひこ 川崎市長選. YouTube (2025年8月14日). 2025年8月16日閲覧。
- ^ a b “歴代会長”. 全国町村議会議長会 (2025年7月16日). 2025年8月16日閲覧。
- ^ a b “にんげん羽音豊さんを偲ぶ 5人が「お別れの言葉」で”. 部落解放同盟中央本部 (2013年5月13日). 2025年8月16日閲覧。
- ^ a b c “赤村長選 元村議会議長・原氏、2人目の出馬表明 /福岡”. 毎日新聞 (2025年5月14日). 2025年8月16日閲覧。
- ^ “福岡県赤村長選挙(2021年06月27日投票)”. 選挙ドットコム. 2025年8月16日閲覧。
- ^ “赤村長に中村氏 教育充実訴え初当選”. 朝日新聞 (2025年6月30日). 2025年8月16日閲覧。
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