化石人類の系譜
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/06/05 05:43 UTC 版)
詳細は「人類の進化」を参照 化石人骨が、前掲したように猿人、原人、旧人、新人に大別できるとしても、猿人→原人→旧人→新人という単線的進化を遂げたものではなく、人類の進化はそのような単純な道すじをたどったものではない。進化の道すじは、資料が今よりも少なかった時代から、いく度も仮説が立てられ、検証を繰り返してはその都度修正されて、何度も書きかえを余儀なくされてきたものである。 現在、人類進化の仮説では、ロブストゥス猿人の系譜の扱いに相違をもつ2種の仮説が有力である。J.T.ロビンソンは、ロブストゥス型の猿人は植物性の食物をとり、アフリカヌス型と並行して生活していたと考える。それに対し、アフリカヌス型からロブストゥス型への進化の道すじを考え、ロブストゥス型とホモ・ハビリスとの並行関係を主張する説もある。両説とも、アファール猿人(アウストラロピテクス・アファレンシス)→アフリカヌス型→ホモ属への樹系には変わりがない。
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