動物における心の理論
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/06/18 14:35 UTC 版)
他個体の行動に合わせて自分の行動を変えることや、他個体を操作することを示唆する証拠が霊長類を含む多くの動物で見られる。例えば霊長類学者リチャード・バーンは、下位のチンパンジーが餌を発見した際、上位のチンパンジーに餌を横取りされないように、餌から目をそらして、通り過ぎるのを待つ、という「欺き行動」が見られたことを報告している。ただし、「心の理論」を最初に提案したデイヴィッド・プレマックは論文「チンパンジーは心の理論を持つか?再考」('Does the chimpanzee have a theory of mind' revisited)において、人間以外の霊長類が「心の理論」を持つことを示す証拠は未だ乏しいことを認め、チンパンジーは多くの点で限定的な「心の理論」しか持たないとしている。
※この「動物における心の理論」の解説は、「心の理論」の解説の一部です。
「動物における心の理論」を含む「心の理論」の記事については、「心の理論」の概要を参照ください。
- 動物における心の理論のページへのリンク