加藤楸邨とは? わかりやすく解説

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加藤楸邨

加藤楸邨の俳句

おぼろ夜のかたまりとしてものおもふ
おぼろ夜の鬼ともなれずやぶれ壺
かなしめば鵙金色の日を負ひ来
こがらしや女は抱く胸をもつ
さえざえと雪後の天の怒濤かな
さむきわが影とゆき逢ふ街の角
しづかなる力満ちゆきばつたとぶ
その冬木誰も瞶めては去りぬ
つひに戦死一匹の蟻ゆけどゆけど
どこやらに硝子がわれぬ桐の花
はたとわが妻とゆき逢ふ秋の暮
ふくろふに真紅の手毬つかれをり
まぼろしの鹿はしぐるるばかりなり
みちのくの月夜の鰻あそびをり
チンドン屋枯野といへど足をどる
バビロンに生きて糞ころがしは押す
パン種の生きてふくらむ夜の霜
二人して楤たらの芽摘みし覚えあり
今も目を空へ空へと冬欅
伊勢海老の月にふる髭煮らるると
冬の鷺あな羽搏たんとして止みぬ
冬嶺に縋りあきらめざる径曲り曲る
冬生に家なし死に墓なし
冴えかへるもののひとつに夜の鼻
十二月八日の霜の屋根幾万
原爆図中口あくわれも口あく寒
吹越に大きな耳の兎かな
四角な冬空万葉集にはなき冬空
天の川わたるお多福豆一列
天の川怒濤のごとし人の死へ
天の川法螺吹き男ふとなつかし
天の川鷹は飼はれて眠りをり
寒卵どの曲線もかへりくる
寒雷やびりりびりりと真夜の玻璃
屋上に見し朝焼のながからず
年賀やめて小さくなりて籠りをり
恋猫の皿舐めてすぐ鳴きにゆく
日本語をはなれし蝶のハヒフヘホ
春愁やくらりと海月くつがへる
木の葉ふりやまずいそぐないそぐなよ
枯れゆけばおのれ光りぬ枯木みな
梨食ふと目鼻片づけこの乙女
死にたしと言ひたりし手が葱刻む
死ににゆく猫に真青の薄原
死ねば野分生きてゐしかば争へり
死や霜の六尺の土あれば足る
毛糸編はじまり妻の黙はじまる
水温むとも動くものなかるべし
浅蜊椀無数の過去が口開く
満月やたたかふ猫はのびあがり
 




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