列線交換ユニットとは? わかりやすく解説

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【列線交換ユニット】(れっせんこうかんゆにっと)

Line Replaceable Unit (LRU)
航空機部品のうち、アビオニクス等の機器類が納められ自己診断装置で異常が見られ場合即座に取替え可能な装置のこと。

航空機稼働率高める事を目的として作られており、通常ならば列線における機体整備において異常が見られ場合修理完了するまで稼動不能になるが、この装置搭載した航空機はその部分の列線交換ユニットを引き抜き新たな列線交換ユニットを装着することにより、直ち稼動状態になれる。
引き抜かれた列線交換ユニットは後方修理され、再び列線送られる

1970年代ごろの航空機から見られはじめ、現代では多く航空機が列線交換ユニットを持つ。

関連BIT


列線交換ユニット

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/09 11:49 UTC 版)

列線交換ユニット(れつせんこうかんユニット、: Line replaceable unit, LRU)とは1つ以上の機能を持つ機器がパッケージ化された部品である。

これは、整備の作業員の負担を減らすため開発・設計されたもので、機器の構成は容易に交換できるようにモジュール式となっており、機器の交換が容易となっている。

従来は機器の交換などは複雑で整備などに多くの時間がかかり、稼働率の低下を避けるためには整備人員の数が多く必要であったが、このユニットの採用により異常のあった機器のみを交換するだけで済み、容易に稼働率をあげることが可能となっている。最近ではデジタル化が進んだことで自己診断装置 (BIT)[1]が一般化し、動作不良や異常などをレポートするためあらかじめ必要なユニットを準備し直ちに交換することができるようになり、より短時間で整備が行えるようになった。このため、短時間で整備できかつ安全性の向上が図れることなどから1970年代より特に航空分野などで一般に使われるようになった。

また、ユニット単位であるがゆえに予備部品などの管理が簡略化でき、動作不良や異常で取り外したユニットを修理メーカーに送ればいいので整備員の訓練などが簡単になるという利点もある。ただし、ユニットの部品の寿命が短い・ユニットの予備の不足などの問題があると共食い整備などによって稼働率が下がるという問題もある。

脚注

  1. ^ 戦闘機ではF-15が初めてアナログ式のものを採用している。最新のF-22ではデジタル式となり、携帯型整備支援装置 (PMA) をつなぎ指示に従い異常のあるモジュールの交換のみで整備が完了するため整備員は0.3-0.7人で良い。


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