冷湿布と温湿布
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/10/15 07:47 UTC 版)
冷湿布(英: Cold Patch):主に炎症・痛みの抑制・治療を狙ったもの。筋肉痛や肩こりなど、急性の痛みの緩和に効果的。冷却成分はカンフルやメントール、ハッカ油など。皮膚の冷感点を刺激する。受容体レベルでは、TRPM(transient receptor potential ion channels、Mはメラスタチン反応性より)受容体が関与しているものと思われる。 温湿布(英: Thermal Patch、英: Heat Patch):主に血行の改善を狙ったもの。単純に温度を高くしたものから、トウガラシエキス(カプサイシン)、ノニル酸ワニリルアミドなどを含んだものもある。皮膚の温感点を刺激することから、慢性疾患あるいは腫脹緩解後の炎症性疾患に用いられる。温度もカプサイシンも、TRPV受容体 (transient receptor potential protein vanilloid receptor) を刺激し、効果を発揮しているものと思われる。カプサイシンを用いたものによる除痛作用は、受容体への反復刺激によるダウンレギュレーションが関与しているとも言われる。
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