六フッ化ロジウムとは? わかりやすく解説

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六フッ化ロジウム

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/11/05 20:09 UTC 版)

六フッ化ロジウム
識別情報
CAS登録番号 13693-07-7
PubChem 20488757
特性
化学式 F6Rh
モル質量 216.9 g mol−1
外観 黒色結晶性固体[1]
密度 3.71g/mL[2]
融点

70 °C, 343 K, 158 °F [1]

特記なき場合、データは常温 (25 °C)・常圧 (100 kPa) におけるものである。

六フッ化ロジウム(Rhodium hexafluoride, RhF6)は、ロジウムフッ素からなる無機化合物である。黒色の揮発性固体で[1]、非常に反応性が高く、ロジウム(VI)化合物の希少な例である。17個ある六フッ化物二元化合物の一つである。

合成、構造、性質

六フッ化ロジウムは、金属ロジウムと過剰量のフッ素原子の反応により合成される[3]

Rh + 3 F2 → RhF6

分子は八面体形分子構造である。d3配置を取り、6つのRh-F結合の結合長は、1.824Aで同じ長さである[2]。直方晶系に結晶化し、空間群はPnma、格子定数はa = 9.323 A、b = 8.474 A, c = 4.910 Aである。

他のフッ化金属と同様に、強い酸化剤である。水がない状況でさえも、ガラスすら酸化する[3]。さらに、酸素原子とも反応する[4]

出典

  1. ^ a b c CRC Handbook of Chemistry and Physics, 90th Edition, CRC Press, Boca Raton, Florida, 2009, ISBN 978-1-4200-9084-0, Section 4, Physical Constants of Inorganic Compounds, p. 4-85.
  2. ^ a b Drews, T.; Supe?, J.; Hagenbach, A.; Seppelt, K. (2006). “Solid State Molecular Structures of Transition Metal Hexafluorides”. Inorganic Chemistry 45 (9): 3782-3788. doi:10.1021/ic052029f. PMID 16634614. 
  3. ^ a b (中国語). 北京: 科学出版社. p. 478. ISBN 7-03-002238-6 
  4. ^ Riedel, Sebastian; Kaupp, Martin (2009). “The highest oxidation states of the transition metal elements”. Coordination Chemistry Reviews (Elsevier) 253 (5-6): 606-624. doi:10.1016/j.ccr.2008.07.014. http://144.206.159.178/ft/243/588116/14862785.pdf. [リンク切れ]

関連文献

  • Gmelins Handbuch der anorganischen Chemie, System Nr. 63, Rhodium, Part B1, pp. 266-268.

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