公羊伝の体裁
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/05/17 14:38 UTC 版)
公羊伝の『春秋』に対する注釈は、一字一句を問答体の形で議論する体裁をとっている。例えば、冒頭、隠公元年の「元年、春王正月」に対しては次のように解釈している。 元年者何(「元年」とは何でしょうか?)君之始年(君主の始めの年のことです)春者何(「春」とは何でしょうか?)歳之始也(歳の始めのことです)王者孰謂(「王」とはどなたのことを言っているのでしょうか?)謂文王也(周の文王のことを言っています)曷為先言王而後言正月(どうして先に「王」と言い、後に「正月」と言うのでしょうか?)王正月也(周王の暦に従った正月だからです)何言乎王正月(なぜ「王の正月」と言うのでしょうか?)大一統也(一統を尊ぶからです)公何以不言即位(隠公はなぜ「即位」を言わないのでしょうか?)成公意也(隠公の意を成就させるためです)何成乎公之意(なぜ隠公の意を成就させるのでしょうか?)公将平国而反之桓(隠公は国を平定してから位を桓公に返そうとしているからです)………
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