八幡神
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八幡神(やはたのかみ/はちまんしん、旧字体: 八幡神󠄀)は、日本で信仰される神で、清和源氏、桓武平氏など全国の武家から武運の神(武神)「弓矢八幡」として崇敬を集めた[1]。誉田別命(ほんだわけのみこと)とも呼ばれ、応神天皇と同一とされる。また早くから神仏習合がなり、八幡大菩薩(はちまんだいぼさつ)と称され[2]、神社内に神宮寺が作られた。
注釈
- ^ 異説として、大隅正八幡宮顕現説がある。12世紀初期以降成立したと考えられる『今昔物語集』巻第十一の中に、八幡石清水宮の放生会についての説話が収められており、この中に八幡正宮関係の記述がある。ここに「(前略)初大隅ノ国ニ八幡大菩薩ト現ハレ在シテ、次ニハ宇佐ノ宮ニ遷ラセ給ヒ、遂ニ此ノ石清水ニ跡ヲ垂レ在マシテ、多ノ僧俗ノ神人ヲ以テ、員ズ不知ス生類ヲ令買放メ給フ也、(後略)」とあり、八幡大菩薩が最初に大隅国に現れ、次いで宇佐宮に遷り、遂には石清水宮に遷った事が記されている。日隈正守鹿児島大学教授によると、当該説は大隅国内における島津荘域拡大を抑止し、大隅国衙の支配領域を保持する目的で、八幡正宮の宗教的権威向上のために、八幡正宮と大隅国衙との合意の上で提唱されたとされる。
- ^ 八幡大菩薩という表記は出典によった。
出典
- ^ a b 宇佐神宮|宇佐神宮について - ご祭神
- ^ 飯沼賢司『八幡神とはなにか』角川学芸出版、2004年、98頁。
- ^ 由緒 宇佐神宮公式ホームページ
- ^ a b c d e f g h i j k 神社と神道研究会編『八幡神社—歴史と伝説』(勉誠出版、 2003年11月) ISBN 978-4585051282
- ^ 宇佐神宮|トップページ
- ^ a b c d e 石清水八幡宮|歴史と信仰
- ^ 國學院大學日本文化研究所編『神道事典』P326~327八幡信仰
- ^ 『八幡宇佐宮御託宣集』
- ^ a b 大島建彦、薗田稔、圭室文雄、山本節(編集)『日本の神仏の辞典』、大修館書店、2001年6月、1014頁
- ^ 日蓮宗 現代宗教研究所 所報第33号
- ^ 佐々木馨『日蓮と神祇』2006年12月
- ^ a b c d 飯沼賢治「信仰の広がり」(館野和己・出田和久編『日本古代の交通・流通・情報 2 旅と交易』吉川弘文館、2016年) ISBN 978-4-642-01729-9、 P154-172
- ^ 「道教について」(福永光司・千田稔・高橋徹著『日本の道教遺跡を歩く―陰陽道・修験道のルーツもここにあった―』朝日新聞社、2003年)
- ^ 坂本是丸; 石井研士『プレステップ神道学』弘文堂、2011年。
- ^ 阿部幹男『東北の田村語り』(三弥井書房、 2004年) p.73
- ^ 阿部幹男『東北の田村語り』(三弥井書房、 2004年) p.74
- ^ 関幸彦『「鎌倉」とはなにか』(山川出版、2003年)150頁
- ^ 東寺公式サイト/大日堂・鎮守八幡宮・宝蔵
- ^ 菅原信海(天台宗妙法院門跡)「神仏習合へ高まる気運」(『中外日報』2005年11月16日号)
- ^ 山折哲雄(国際日本文化研究センター所長)「関西で神仏習合 広がれ多極共存の波動」(『北海道新聞』2006年1月9日)
- ^ 神仏霊場会公式サイト・沿革
- ^ *神仏霊場会公式サイト・神仏霊場会への誘い
- ^ 田中恆清『謎多き神 八幡神のすべて』(新人物往来社、2010年)p.198ISBN 4404038291
神仏分離令 - ^ 『全国八幡神社名鑑(別冊歴史読本―神社シリーズ (99))』新人物往来社、2004年、ISBN 4404030991
白井永二・土岐昌訓『神社辞典』(東京堂出版、1997年)ISBN 449010474X
- 1 八幡神とは
- 2 八幡神の概要
- 3 全国の八幡宮・八幡神社
- 4 脚注
八幡大神(はちまんおおかみ)
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「札幌八幡宮」の記事における「八幡大神(はちまんおおかみ)」の解説
武運の神。
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八幡大神(はちまんおおかみ)
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「神様の御用人」の記事における「八幡大神(はちまんおおかみ)」の解説
宇佐八幡宮に祀られている神。御用は「私の顔を描いて欲しい」。
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