八幡塚古墳 (つくば市)とは? わかりやすく解説

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八幡塚古墳 (つくば市)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/18 23:11 UTC 版)

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八幡塚古墳
(沼田八幡塚古墳/筑波八幡塚古墳)

墳丘全景
(右に前方部、左に後円部。後背は筑波山
別名 沼田八幡塚古墳
筑波八幡塚古墳
所在地 茨城県つくば市沼田
位置 北緯36度12分23.54秒 東経140度4分41.24秒 / 北緯36.2065389度 東経140.0781222度 / 36.2065389; 140.0781222座標: 北緯36度12分23.54秒 東経140度4分41.24秒 / 北緯36.2065389度 東経140.0781222度 / 36.2065389; 140.0781222
形状 前方後円墳
規模 墳丘長90m[1]
埋葬施設 不明
出土品 人物埴輪
築造時期 6世紀前半
被葬者 (伝)阿閉色命(初代筑波国造
史跡 茨城県指定史跡「八幡塚」
地図
八幡塚
古墳
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八幡塚古墳(はちまんづかこふん、沼田八幡塚古墳/筑波八幡塚古墳)は、茨城県つくば市沼田にある古墳。形状は前方後円墳。茨城県指定史跡に指定されている(指定名称は「八幡塚」)。

筑波地方では最大規模の古墳で、6世紀前半(古墳時代後期)頃の築造とされる。

概要

後円部墳頂
八幡社が鎮座する。

筑波山南西麓、桜川左岸にある古墳で、前方部を南南東に向ける[2]。うち前方部は遺存状態が悪かったため、1978年昭和53年)度に推定復元されている。後円部墳頂には八幡社が祀られており、「八幡塚」の名称はこれに因む[3]

墳丘復元に先駆けて茨城大学により発掘調査が行なわれており、墳丘規模や裾部の葺石・埴輪の存在が明らかとなった[2]。墳丘東の八幡池(周堀の一部と推定)からは人物埴輪[4]も出土している。築造時期は、主体部の調査が行なわれていないため正確ではないが、出土埴輪から6世紀前半(古墳時代後期)頃と推定されている[2]

筑波国造の領域では最大規模の古墳であり、初代筑波国造の阿閉色命(あべしこのみこと)[5]の墓とする説がある。

古墳域は1937年(昭和12年)に茨城県指定史跡に指定されている[3]。なお、本古墳の西方に横穴式石室を露出する円墳があるほか[2]、筑波山南麓には多くの古墳が分布することが知られる[3]

規模

  • 墳丘長:約90メートル[1]
  • 後円部 - 3段築成。
    • 直径:約58メートル
  • 前方部 - 2段以上の築成。
    • 長さ:約32メートル
    • 幅:約35メートル

周堀については明らかでないが、前方部東側の八幡池を中心として墳丘東側では存在が推測される[2]

文化財

茨城県指定文化財

  • 史跡
    • 八幡塚 - 昭和12年3月9日に指定、昭和47年12月18日に史跡範囲の追加指定[3]

脚注

[脚注の使い方]
  1. ^ a b 規模は現地説明板による。一方八幡塚(茨城県教育委員会)では、全長120メートル、後円部高さ約8メートル、後円部径約20メートルと記載する。
  2. ^ a b c d e 現地説明板。
  3. ^ a b c d 八幡塚(茨城県教育委員会)。
  4. ^ 出土文化財管理センター(常陸国風土記を見る - 常陸国風土記1300年記念(茨城県生活環境部生活文化課の「大好きいばらき生活文化情報ネット」内))内の「沼田八幡塚古墳出土の遺物【遺物】」参照。
  5. ^ 先代旧事本紀』「国造本紀」筑波国造条に記載の人物。

参考文献

関連項目

外部リンク




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