例外処理の動作と重要性
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/21 21:57 UTC 版)
例外処理の動作としては、システムを構成するプログラムの各呼び出し階層で、呼び出し先が想定していない入力値を受け取って問題が起きた場合に、問題に合わせた例外を発生させて呼び出し元に処理を返す。呼び出し元に例外を返す事によって、呼び出し元で問題解決が行われることに期待するが、どの呼び出し階層の例外処理でも問題解決できない場合は、システムの内部状態に矛盾が残り、システム障害となる。例外発生の後、システムが動作していても、例外への対処結果が設計から逸脱している場合、システムの内部状態に矛盾を来しており、ストレージやデータベースやネットワークに無意味なデータを出力する可能性が生じ、データ破損のみならず、連携する他システムにも矛盾が伝播して広範なシステム障害に繋がる可能性がある。従って、例外処理はシステム障害を未然に防ぐ意味で非常に重要である。
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