作詞の背景・森山良子による歌唱
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「涙そうそう」の記事における「作詞の背景・森山良子による歌唱」の解説
森山良子がライブで共演したBEGINと意気投合して、沖縄の曲を依頼した。BEGINから送られたデモテープのタイトルに書いてあった「涙そうそう」が沖縄の言葉で「涙がぽろぽろこぼれ落ちる」を意味すると聞いた森山は、若くしてこの世を去った兄を想う歌詞をつけた。 森山と兄は2人だけの年子の兄妹であり、幼少期には取っ組み合いのけんかをし、同じ高校で同じバスケットボール部に所属していた。死の直後は誰を見ても兄に見え、思い出すのも辛く、家族も誰も兄の話題を口にしなかった。森山は居間の棚から赤い革表紙のアルバムを取り出しては、兄の影を追ってひとり泣いた。そんなある日、一番星を見上げると星が瞬いたとき、「メソメソすんなよ。助けてあげられなくて悪いけど、お前もがんばれよ」と兄が語りかけてきたかのように森山には思えた。以上のような思いを歌詞にしたもので、2007年現在でも森山は、一日の出来事や思いを、一番星に向かってそっと打ち明けているという。 森山によるバージョンは、1998年発売の森山のアルバム『TIME IS LONELY』に収録。その後、2001年12月5日発売シングル「さとうきび畑」のカップリング(2曲目)にも収録。
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