作品番号の矛盾
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/09 09:40 UTC 版)
「無伴奏チェロソナタ (プロコフィエフ)」の記事における「作品番号の矛盾」の解説
本作に対して適切な作品番号を割り当てるにあたっては少々議論の余地がある。プロコフィエフは楽曲の草稿に作品番号として133を書き入れていたが、死の直前に2番目の妻ミーラ・メンデリソンに自分の最後の作品群を口述した際、このソナタは作品番号134であると伝えたのである。ウラディーミル・ブロクをはじめとする学者には草稿に書かれたものが正しい作品番号であると考える者もいるが、見解の一致には至っていない。そのため、本作は現在のところカタログ、版、録音によって作品番号が133であったり134であったりする状況となっている。 作品番号の混乱に加え、本作はしばしば『無伴奏チェロソナタ 嬰ハ短調』として整理されている。もしプロコフィエフが楽曲を完成させていたとしたら意味が通ったのであろうが、現像する草稿には嬰ハ短調で書かれている箇所がない。また、ブロクが補筆したソナタは明確に嬰ヘ短調となっている。
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