伊香保御用邸とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > 百科事典 > 伊香保御用邸の意味・解説 

伊香保御用邸

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/03/30 16:10 UTC 版)

伊香保御用邸入口

伊香保御用邸(いかほごようてい)は、1893年明治26年)に造営された御用邸である。1945年昭和20年)に廃止された。

概要

伊香保温泉は、古来より湯治場として著名であった。近代日本にリゾート思想を導入し、各地の温泉を広く紹介したドイツ人医師ベルツ博士によって、泉質、避暑地としての適性を評されたことが御用邸選定の契機となった。1890年(明治23年)、宮内省元老院議官金井之恭の別荘とその周辺を買い上げて「伊香保御料地」とし、1893年に御用邸が造営された。

数多くの皇族に利用され、1911年(明治44年)の夏には、当時の皇太子家の迪宮裕仁親王淳宮雍仁親王光宮宣仁親王避暑のため滞在している。

1945年(昭和20年)5月25日の東京空襲で鳥居坂御殿が焼失したので盛厚王妃 成子内親王信彦王が終戦まで疎開する[1]

終戦に伴った皇室財産の整理によって御用邸としての歴史を終えた。1951年文部省へ移管されたが、翌1952年7月24日の火災によって焼失した。現在、跡地には「群馬大学伊香保研修所」が立地し、敷地内に記念碑と当時玄関で使用された沓脱石が残されている。

脚注

  1. ^ 北條誠酒井美意子、霜山操子『皇女照宮』秋元書房、1973年7月、148,154,156頁。ASIN B000J9GT2U 

外部リンク




英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「伊香保御用邸」の関連用語

伊香保御用邸のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



伊香保御用邸のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアの伊香保御用邸 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS