仙台駅前開発ビル
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仙台駅前開発ビル | |
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外観(2025年3月18日)
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情報 | |
用途 | 商業 |
設計者 | 久米建築事務所(現久米設計)[1] |
施工 | 大林組・竹中工務店JV[1] |
事業主体 | 中央一丁目第一地区市街地再開発組合 |
管理運営 | 株式会社仙台駅前開発ビル |
構造形式 | 鉄骨鉄筋コンクリート造 |
敷地面積 | 2,536.09 m² [2] |
建築面積 | 2,338.52 m² [2] |
延床面積 | 22,695.54 m² [2]
※ペデストリアンデッキを含む
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階数 | 地上8階・地下2階 |
高さ | 40.0m[1] |
着工 | 1980年5月1日 |
竣工 | 1982年1月31日 |
開館開所 | 1982年4月15日 |
所在地 | 〒980-0021 宮城県仙台市青葉区中央1丁目10-10 |
仙台駅前開発ビル(せんだいえきまえかいはつビル)は、宮城県仙台市青葉区中央にある商業ビル。「ams西武仙台店」を核テナントとして開業したが、のちに撤退。後継テナントとして「仙台ロフト」が出店している。
概要
12棟からなる老朽化した建築物の建て替えと高度利用化を目的に、再開発事業化[1]。住友商事が事業推進協力者として参画した[3]。再開発ビルの建設に伴い、ペデストリアンデッキの整備も同時に行われている[1]。事業費は44.9億円[2]。
核テナント
- ams西武仙台店
緑屋が再建策の一つとして、仙台駅前店、仙台名掛丁店、仙台東一番丁店の3店を閉鎖し、仙台駅前開発ビルに核テナントとして「ams西武仙台店」を開業した。1977年の計画では婦人服、紳士服、家具、雑貨、スポーツ用品を中心に9,906㎡の運営を行う予定でいたが、1979年8月に仙台商調協は、再開発ビルの物販面積を20%削減、核テナントである緑屋は30%削減するということで結審した[4]。
物販面積が約6,710㎡ほどに圧縮されたため、ams西武仙台店は「ファッション・コミュニティ・ストア」と位置づけ、若者をターゲットにしてファッション性の高い商品を中心に品揃えが行われ、5階には西武百貨店の国際的なブランドが導入された[4]。また、建物も田中一光、石井幹子のコンビで、白い外壁が夜にはアップライトを利用して7色の壁になるよう工夫された[4]。
運営は西武クレジットが小売業を整理するに伴って、1992年に西武百貨店に移管[5]。ピーク時の1990年には168億円の売上があったが[6]、2000年代に入り、売上が低迷。西武百貨店の経営再建の一環で、2003年8月10日を以って閉店した[6]。
- 仙台ロフト
2003年12月3日、後継テナントとして「仙台ロフト」が出店。売場面積は約7,300㎡。直営売場(2~5階)に加え、物販・サービス・飲食の店舗が導入された[7]。
沿革
- 1980年5月1日 - 中央一丁目第一地区第一種市街地再開発事業として着工[2]。
- 1982年
- 1月31日 - 仙台駅前開発ビル竣工[2]。
- 4月15日 - 核テナントとしてams西武仙台店が入居し、開業。
- 1987年7月15日 - 仙台市地下鉄南北線開業に伴い、仙台駅中央1出口と直結。
- 2003年
出典
- ^ a b c d e 仙台の再開発 (PDF) 仙台市
- ^ a b c d e f A2 中央一丁目第一地区第一種市街地再開発事業 仙台市
- ^ 浜田洋一 “住友商事 仙台地区の開発と不動産事業の展開”. 新都市開発 1990年4月号 (新都市開発社 (1990年4月15日)).pp52
- ^ a b c セゾンの歴史 下巻 変革のダイナミズム 1991, p. 308.
- ^ 由井, 田付 & 伊藤 2010, p. 70.
- ^ a b 「仙台のams西武、8月閉店 再建計画で繰り上げ 駅前空洞化に懸念」『読売新聞』宮城版 2003年1月18日 26頁
- ^ 「ロフト「仙台ロフト」18のテナントを導入」『日経MJ』2004年1月8日 15頁
- ^ 「仙台ロフト」がオープン/東北で初の出店 SHIKOKU NEWS(2003年12月3日)
参考文献
- 由井常彦 編『セゾンの歴史 下巻 変革のダイナミズム』リブロポート〈Serie SAISON 2〉、1991年6月。ISBN 978-4845706259。
- 由井常彦、田付茉莉子、伊藤修『セゾンの挫折と再生』山愛書院、2010年3月。 ISBN 978-4434143137。
外部リンク
- 仙台駅前開発ビルのページへのリンク