付加価値貿易
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2016/03/16 06:19 UTC 版)
中間財貿易の増大は、付加価値貿易(trade in value added)ないし国際価値連鎖(international value chain)という観点を必要としている。Xing, Y. and N. Detert(2010)を元に猪俣哲史が整理した表1-1「i-Phoneの部品単価」によれば、2009年時点において中国製のi-Phoneの販売価格500ドルのうち、付加価値で分類すると、米国企業331ドル、日本・韓国・ドイツなど企業162ドル、中国での付加価値はたった9ドルにすぎなかった。この背後には、日本企業から60.6ドル、ドイツ企業から30.15、韓国企業から22.96ドル、アメリカ企業から10.75ドルの部品が組み込まれている。これらすべてが企業本国で生産されたものとすれば、部品輸入は124.46ドルに上る。中国からの出荷価格が不明であるが、もし1台250ドルとすれば、約半分が中国外あるいは中国に所在する外国企業から購入されたものとなる。
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