他のX線撮影装置との相違
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/05/02 14:56 UTC 版)
「マンモグラフィー」の記事における「他のX線撮影装置との相違」の解説
4回ものX線曝射が必要となり、また決して快適とは言えない状態(乳房の圧迫)であるため、短時間で、できるだけ被曝を少なくするように工夫されている。撮影対象が軟部のみなので、X線の波長・エネルギーの最適値も一般撮影(主に骨格)とは大きく異なり、たとえばX線管の管電圧も一般が100kV前後であるのに対し、マンモグラフィー撮影では25-35kV程度となっている。被曝量は、通常0.05 - 0.15ミリシーベルトあるいはそれ以下となっている。このような低い線量でも鮮明に撮影できるよう、早くからデジタル化(コンピューテッドラジオグラフィー)が進んだ分野でもある。撮影装置は、上述のように乳房を圧迫し撮影方向を変化させられるよう、Cアーム(Cの字のようなアーム)の上下に、X線源と撮影台を持つ形状が一般的である。このような事情から大型にならざるを得ないが、巡回検診車に搭載可能なタイプのものも工夫されている。
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