人民公社 (東ドイツ)とは? わかりやすく解説

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人民公社 (東ドイツ)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/06/16 00:17 UTC 版)

人民公社カール・ツァイス・イェーナ

人民公社ドイツ語: Volkseigener BetriebVEB)は、東ドイツにおける国営企業の一形態である。人民公社の連合体は人民公社連合体Vereinigung Volkseigener BetriebeVVB)である。

成立

第二次世界大戦に敗戦したドイツのソビエト連邦占領地域(後の東ドイツ)で、ソビエト連邦が接収していた土地や工場を返還する際、どのような形態で返還するかが問題となった。これについてザクセン州で人民投票が行なわれ、1946年6月30日に開票された結果、3分の2以上の多数の賛成で人民公社という形態で返還することとなり、1946年7月1日に以下2つの人民公社連合体が成立した。

  • ザクセン州精密機械・光学・電子技術
  • 写真・映画・事務機産業

後者の中心はツァイス・イコンである。

またイェーナでもカール・ツァイスを中心に以下の人民公社連合体が成立した。

  • OPTIK精密機器・光学装置

この他、著名な人民公社には大衆車トラバントを製造していたVEBザクセンリンク(ドイツ語: VEB Sachsenring)やヴァルトブルクを製造していたVEBアウトモービルヴェルク・アイゼナハなどがあった。

なお東ドイツ国民を徹底した監視下に置いたシュタージに対しては、「盗み聞き・のぞき見人民公社」(VEB Horch und Guck)という俗称が寄せられていた。

参考文献

脚注


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