五色生菓子とは? わかりやすく解説

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五色生菓子

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/04/05 16:20 UTC 版)

五色生菓子(ごしきなまがし)は、石川県金沢市周辺に江戸時代から伝わる和菓子[1]

概要

5種1組の生菓子である[1][2]

5種は以下のような色と意味合いを持つ[1]

  • 赤色の米粉を餅の半分にまぶした白い丸餅 - 太陽
  • 白くて丸いまんじゅう -
  • 黄色の餅米をまぶした丸餅 -
  • こしあんのはいったひし形の餅 -
  • 蒸し羊羹 -

5つで「日月山海里(じつげつさんかいり)」となり、天地自然のすがたを現したものとなる[1]

歴史

慶長6年(1601年)に2代将軍徳川秀忠の娘の珠姫加賀藩前田家の3代目藩主前田利常に輿入れした際に、加賀藩の御用菓子屋だった樫田吉蔵が献上したとされる[1]。樫田は容器にこだわり、五重の菓器に菓子を入れ奉納したとされる[1]

その後、婚礼時の祝い菓子として広まり、明治時代には庶民の婚礼時にも贈る習慣が定着した[1]

昭和中期から、門前に蒸籠を並べるような文化もなくなりつつあって、食べる機会は減っている[1]。それでも金沢の和菓子店などでは通年で取り扱われており、婚礼の際に目にすることは少なくはない[1]。また、観光客向けの土産菓子としても販売されている[1]

出典

  1. ^ a b c d e f g h i j 五色生菓子 石川県”. うちの郷土料理. 農林水産省. 2024年4月6日閲覧。
  2. ^ 岩井憲「城下町・金沢で遠くのふるさとを思う」『旅の手帖』2022年2月号、交通新聞社、2022年、37頁。 

関連項目

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