二上山城の構造
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/11/12 15:25 UTC 版)
巨濃郡のほぼ中央、標高346メートルの二上山の峻険な地形を利用して築かれた、典型的な山城である。 南西から北東の稜線にかけて一直線状に曲輪を連ねている。 主要な郭はすべて山上に集中しているが、急峻な痩せ尾根による地形的な制約を受けている。まず山上に一の平があり、一の平北東下にはごく小規模で粗末な造りながら石垣(長さ4.5メートル、高さ2メートル)が存在する。これは山陰地方最古の石垣である。一の平の周囲には防衛の機能を備えていたと見られる帯曲輪がある。一の平から北東方向に下って、細長い二の平がある。二の平も北と南に帯曲輪を備えている。さらに下って8つの小削平地が連続する三の曲輪群がある。 三の郭より下の尾根は、連続する堀切と切岸で遮断している。 山上から東西南北に伸びる4つの支峰には、小規模な砦群が連なっている。 岩常集落には横井屋敷・山崎屋敷・南屋敷などの小字が残り、侍屋敷が形成されていたと考えられる。一方、守護館の所在地については不明である。
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