中山勲章とは? わかりやすく解説

中山勲章

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/05/20 04:19 UTC 版)

ナビゲーションに移動 検索に移動
中山勲章
中山勲章
中華民国による賞
受章資格 一般市民
受章条件 国家への貢献
歴史・統計
創設 1941年2月12日
総授与数 4
序列
上位 采玉大勲章
下位 中正勲章

中山勲章(ちゅうざんくんしょう、中国語: 中山勳章)は、中華民国の勲章である。同国の最高位勲章である采玉大勲章に次ぐ高位勲章である。名称は孫文の号である中山から取られている。

概要

中山勲章は1941年2月12日に制定された。授与は国家の建国に特別の功労があったものが対象とされたが、2020年現在受章者は鄭照、鍾宇、呂秀蓮陳建仁の4人である[1]。その為、総授与数が最高位勲章である采玉大勲章よりも少ない希少な勲章として位置づけられる。なお、采玉大勲章は対象が国家元首レベルであるため、同国に於いて一般市民に授与される勲章としては最高位である。

受章条件

  • 計画をもって国家の安定を図る
  • 国家の中枢を支え、混乱の平定に努める
  • 建国事業へ特別の貢献を行う

意匠

勲章は青色の五角形状の星を模しており、その間から金色の光芒が伸びている。正章の中央には孫文(孫中山)の肖像が描かれているが、これは孫による中華民国建国の精神を刻むものである。副章の中央には三民主義を表す書物が描かれており、三民主義が国家の根底にあることを示している。綬と副章を繋ぐ紐には国章が配されている。

中山勲章に等級は無く、勲章には副章と大綬が付属する。大綬は右肩から左斜め下に掛ける。大綬の色遣いはタイの国旗に類似しており、中央に青、その両脇に白が配され、両端には赤が走っている。

受章者

  • 鄭照:1944年に建国事業に対する貢献を評価され受章した。鄭は孫文の旧友であり、興中会の創設メンバーでもある。1944年、国民政府は興中会の50周年を記念し、過去の功績を称えて鄭と鍾宇の2人に中山勲章を授与した。1945年春、国民政府は当時ホノルルに駐在していた鄭と鍾のため、ホノルルの領事館で中山勲章の式典を開催している[2]
  • 鍾宇:1944年に建国事業に対する貢献を評価され受章した。鍾も鄭と同じく孫文の旧友であり、興中会の創設メンバーでもある。1944年、国民政府は興中会の50周年を記念し、過去の功績を称えて鍾と鄭の2人に中山勲章を授与した。1945年春にはホノルルで鄭とともに式典で栄誉を受けている[3]
  • 呂秀蓮2008年中華民国副総統として国家の中枢を支え続けたことが評価され受章した[4]。通常副総統には中正勲章が贈られるが、副総統を2選し8年間務めたことが認められたため、中正勲章よりも等級の高い中山勲章が贈られることとなった。
  • 陳建仁2020年中華民国副総統として国家の中枢を支え続けたことが評価され受章した[5]

脚注


中山勲章

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/13 17:00 UTC 版)

勲章」の記事における「中山勲章」の解説

建国事業大災害などから国家を救うなどの国家安定のため、中枢的役割果たした特別功労者贈られる

※この「中山勲章」の解説は、「勲章」の解説の一部です。
「中山勲章」を含む「勲章」の記事については、「勲章」の概要を参照ください。

ウィキペディア小見出し辞書の「中山勲章」の項目はプログラムで機械的に意味や本文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。 お問い合わせ


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「中山勲章」の関連用語

中山勲章のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



中山勲章のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアの中山勲章 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。
ウィキペディアウィキペディア
Text is available under GNU Free Documentation License (GFDL).
Weblio辞書に掲載されている「ウィキペディア小見出し辞書」の記事は、Wikipediaの勲章 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS