三大恩
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/06/24 07:41 UTC 版)
前審として浙江で審問を受けた際、清の取調官が「朝廷は汝が恨みを抱くような処遇はしていないのに、なぜ謀反を企てたのか?」 という問いに対して、「私は数十年来、姓名を変え平和に暮らすことだけを望んでいました。清からは三個の大恩を受けており、私はその恩を忘れた日はありません。その私がなぜ謀反をしなければならないのでしょうか」と答えたという。取調官が三個の恩とは何かについて尋ねると、「一つは流賊(李自成)を征伐し自分の仇を討ったこと。二に明の血縁を皆殺しにしなかったこと。 三に代々の陵墓を守り、朱氏一門の祭祀を今も継続させていること」を挙げ、さらに「私は既に75歳の高齢で、血気は衰え、髪も髭も白くなり果て、三藩の乱という機会があった時も謀反など企てなかったのに、どうして今頃になって清の安寧を破壊する真似ができましょうか?」と供述したという。
※この「三大恩」の解説は、「朱慈煥」の解説の一部です。
「三大恩」を含む「朱慈煥」の記事については、「朱慈煥」の概要を参照ください。
- 三大恩のページへのリンク