三原子水素とは? わかりやすく解説

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三原子水素

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/11/05 19:53 UTC 版)

三原子水素(Triatomic hydrogen, H3)は、水素のみからなる不安定な三原子分子である。水素原子のみを含む為、最も単純な三原子分子であり、粒子の量子力学的記述を数値的に解くことは比較的容易である。不安定なため、分子は100万分の1秒未満で崩壊する。その短寿命のため稀であるが、宇宙プロトン化水素分子(H3+)が普遍的にあるため、非常に一般的に形成、破壊が行われている。振動と回転によるH3の赤外線スペクトルは、H3+と非常に近い。初期宇宙では、この赤外線を放出する性質のため、初期水素及びヘリウムガスが急速に冷却されて恒星を形成した。


  1. ^ Helm H. et al.:of Bound States to Continuum States in Neutral Triatomic Hydrogen. in: Dissociative Recombination, ed. S. Guberman, Kluwer Academic, Plenum Publishers, USA, 275-288 (2003) ISBN 0-306-47765-3


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