万 八

デジタル大辞泉

まん‐ぱち【万八】

読み方：まんぱち

１ 《万の中で真実なのはわずかに八つだけの意》うその多いこと。いつわり。千三つ。

「いけ年を仕って何も—を極めるにや当りません」〈鏡花・註文帳〉

２ 酒の異称。

「私は常々酒を好き候ふ故、日用の—と申し候」〈浄・当麻中将姫〉

隠語大辞典

万八

読み方：まんはち，まんぱち

1. 虚言をいふ。〔物類称呼〕いつはりうそといふを、江戸尾張辺上野にて万八といふ、近年のはやり詞也。
2. うそといふこと。「－云ふな」。万の中にまことが八つと云ふ意より起る。
3. １　虚言。万の中に八つ許り真実ありとの義。２　深きたくみ事をいふ。尾張上野辺の方言。
4. 虚言。万のうちに八つしか真実の事を云ない意。或は深きたくみなることを云ふ。〔尾張の方言〕
5. 噓つきのこと、万に一つしか真実がないとの意。

分類 尾張の方言、尾張上野辺、東京、江戸尾張辺上野

隠語大辞典は、明治以降の隠語解説文献や辞典、関係記事などをオリジナルのまま収録しているため、不適切な項目が含れていることもあります。ご了承くださいませ。 お問い合わせ。

Weblio日本語例文用例辞書

「万八」の例文・使い方・用例・文例

• 千七百二十九万八千（1700,298,000）