一ノ矢の地名伝説
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/15 06:50 UTC 版)
社名であり鎮座地周辺の地名でもある「一ノ矢」には、次のような地名の由来に関する伝説がある。 「 昔、この地域に飛来したカラスが農作物を荒らし、村人は困っていた。そこでカラスを退治しようと弓の名人が集められた。その場所を「天矢場」(てんやば)という。弓の名人はカラスに矢を放ち、1つ目の矢でカラスを射落としたところを「一ノ矢」、2つ目の矢でカラスを射落としたところを「二ノ矢」と呼ぶようになり、それぞれ天王を祀った。射落としたカラスは6本足で玉を持っていたため、以来この村の名は玉取村となった。 」 一方、社伝では微妙に伝説の内容が異なっている。 「 昔、3本足のカラスがこの地域に飛来した。弓の名人である友永は後に「天矢場」と呼ばれる地に櫓を建て、カラスに向けて矢を放った。1つ目の矢と2つ目の矢は射損じたが、3つ目の矢でカラスを射落とした。それぞれの矢が落ちたところには一ノ矢、二ノ矢、三ノ矢の地名が付いた。射落としたカラスは玉を持っていたため、以来この村の名は玉取村となった。カラスは「たまつかの坂」の塚に埋めたが、夜に亡霊となってウシの姿で現れたため、ある晩に友永が退治した。カラスが持っていた玉は筑波山権現に奉納した。 」
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