ヴァイオリン協奏曲_(エルガー)とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > 百科事典 > ヴァイオリン協奏曲_(エルガー)の意味・解説 

ヴァイオリン協奏曲 (エルガー)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/26 14:00 UTC 版)

ナビゲーションに移動 検索に移動
音楽・音声外部リンク
全曲を試聴する
Elgar Violin Concerto op.61 - Alexis HatchのVn独奏、Julian Kuerti指揮Royal Conservatory Orchestraによる演奏。トロント王立音楽院(Royal Conservatory)公式YouTube。
E.Elgar Violin Concerto Op.61 - Artur KaganovskiyのVn独奏、Paul Mann指揮Filarmonica De Stat Transilvaniaによる演奏。当該Vn独奏者自身の公式YouTube。

エルガーヴァイオリン協奏曲 ロ短調 作品61は、1910年に作曲されたヴァイオリンオーケストラのための協奏曲である。

曲の構成

通例どおりに以下の3楽章からなる。

  1. アレグロ(ロ短調
  2. アンダンテ(変ロ長調
  3. アレグロ・モルト(ロ短調~ロ長調

非常に厳粛でロマンティックな作品であり、とりわけ第2楽章がそのような性質を持つ。第1楽章は古典的な協奏的ソナタ形式を踏まえて、オーケストラのみによる主題呈示部がもうけられ、ヴァイオリン独奏による主題の確保が後に続く。第3楽章はとりわけヴァイオリンの超絶技巧が要求され、ダブル・ストップや急速なアルペッジョ、さらに作曲者が考案した"ピツィカートトレモロ"が目立っている。所要時間は最低45分を要しており、ヴァイオリン協奏曲の歴史の中では比較的に演奏時間の長い作品である(他には50分に及ぶアラン・ペッタションのヴァイオリン協奏曲2番や、ノーカット版では60分弱におよぶレーガーのヴァイオリン協奏曲などがある)。

フリッツ・クライスラーに献呈されたが、クライスラーはあまりこの作品を好まなかったのか、録音を残していない。歴史的名ヴァイオリニストのうちこの作品を好んだのは、ヤッシャ・ハイフェッツであろう。ユーディ・メニューインは、作曲者自身の指揮によって録音を残した。その後もなかなか実演や録音の機会に恵まれなかったが、イダ・ヘンデルの他、チョン・キョンファイツァーク・パールマンナイジェル・ケネディヒラリー・ハーンらによって積極的に録音されるようになった。

楽器編成

独奏ヴァイオリンフルート2、オーボエ2、クラリネット(A管)2、ファゴット2、コントラファゴット1(任意)、ホルン(F管)4、トランペット(A管)2、トロンボーン3、テューバ1(任意)、ティンパニ弦楽合奏

外部リンク




英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「ヴァイオリン協奏曲_(エルガー)」の関連用語

ヴァイオリン協奏曲_(エルガー)のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



ヴァイオリン協奏曲_(エルガー)のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのヴァイオリン協奏曲 (エルガー) (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS