ロジャー・ラビット_(コンピュータゲーム)とは? わかりやすく解説

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ロジャー・ラビット (コンピュータゲーム)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/07/26 03:09 UTC 版)

ロジャー・ラビット
ジャンル アクションパズル
対応機種 ディスクシステム
NES
開発元 コトブキシステム
発売元 コトブキシステム
プログラマー 道浦忍
音楽 増野宏之
シリーズ クレイジーキャッスルシリーズ
人数 1人
メディア ディスクカード両面
768キロビットロムカセット
発売日 198902161989年2月16日
1989081989年8月
その他 型式: KSC-RRR
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ロジャー・ラビット』は、1989年2月16日ファミリーコンピュータ ディスクシステム用に発売されたコンピュータゲームソフトである。

概要

タッチストーン・ピクチャーズ制作の映画『ロジャー・ラビット』のキャラクターが起用されている。北米では版権の問題からキャラクターがバッグス・バニーに置き換えられ、NES用ソフトとして『The Bugs Bunny Crazy Castle』のタイトルでリリースされている。

また、半年後の1989年9月5日にはゲームボーイ用ソフトとして『ミッキーマウス』がリリースされており、こちらはキャラクターがウォルト・ディズニー・カンパニーミッキーマウスに差し替えられているが、基本ルールはディスクシステム版『ロジャー・ラビット』とほぼ同一内容である。こちらも北米においてはキャラクターとしてミッキーマウスではなくバッグス・バニーが使用され、NES版と同じ『The Bugs Bunny Crazy Castle』のタイトルで発売されている。

本項では上記全ての作品について解説する。

ゲーム内容

全60ステージ[注 1]を進行していく面クリア型のアクションゲーム。ロジャー・ラビットを操作し、通路や階段を行き来しながら各ステージに散らばっているハート[注 2]を探し、全てのハートを獲得すればステージクリアとなる。ハートを獲得するごとに100点、ステージクリアするごとにエクステンドがある。

各ステージ中には敵キャラクターが徘徊しており、自機がそのまま接触すると1ミスとなる。ロジャー・ラビットはそのままでは攻撃手段を持たないが、ステージに設置されているグローブなどの攻撃アイテムを使用することで敵キャラクターを倒すことができる。ジャンプアクションは不可能なため、アイテムがない場合は階段などを利用して敵キャラクターを誘導し回避する必要がある。グローブで敵を倒すと500点、錘など横に押すアイテムで敵を倒すと1000点が入る。

セーブ機能は無いが、ステージクリア時に英数字4文字のパスワードが表示され、ゲーム開始時にパスワードを入力することでパスワードを取得したステージからゲームを再開できる。

移植版

No. タイトル 発売日 対応機種 開発元 発売元 メディア 型式 売上本数 備考
1 ミッキーマウス
The Bugs Bunny Crazy Castle
198909051989年9月5日
1990031990年3月
ゲームボーイ コドブキシステム コトブキシステム
任天堂
512キロビットロムカセット[1] DMG-MMA
DMG-BB-USA
-
2 バックス・バニーコレクション 199712191997年12月19日
ゲームボーイ コトブキシステム コトブキシステム ロムカセット DMG-AWBJ-JPN
DMG-AWBJ-JPN-1
- スーパーゲームボーイ対応

リメイク版

バックス・バニーコレクション
1997年に発売されたゲームボーイ用ソフト。北米ゲームボーイ版『The Bugs Bunny Crazy Castle』と続編『The Bugs Bunny Crazy Castle II英語版』がカップリングされ、スーパーゲームボーイに対応したもの。日本で発売された作品だがキャラクターは北米版のバッグス・バニーが使用されている。

スタッフ

  • プログラム:道浦忍 音楽:増野宏之

評価

評価
レビュー結果
媒体 結果
ファミ通 23/40点 (FC)[2]
21/40点 (GB)[3]
Nintendo Power 2.5/5点 (FC)[4]
ファミリーコンピュータMagazine 14.69/25点 (FC)[5]
19.20/30点 (GB)[1]
Total! 43/100点 (GB)[6]
ユーゲー 否定的 (FC)[7]
ファミリーコンピュータ版
項目 キャラクタ 音楽 操作性 熱中度 お買得度 オリジナリティ 総合
得点 3.25 2.89 2.96 3.78 - 3.81 14.69
  • ゲーム誌『ユーゲー』では、「ステージ内を逃げ回りながらアイテムを回収する、という果てしなく地味なもので、ロジャーのアクションにもまるっきり覇気がない」と評している[7]
ゲームボーイ版
項目 キャラクタ 音楽 操作性 熱中度 お買得度 オリジナリティ 総合
得点 3.57 3.15 3.20 3.10 3.10 3.08 19.20

続編

このシリーズは通称クレイジーキャッスルシリーズと称され、同一内容でも発売される地域やプラットフォームにより異なるキャラクターが使用されている。日本においては1990年代前半の多くの作品でミッキーマウスが起用されている一方、北米ではバッグス・バニーの起用を中心としている。

シリーズ初期は日本での展開では「クレイジーキャッスル」という名称は使用されていなかったが、ゲームボーイ用ソフト『バックス・バニー クレイジーキャッスル3英語版[注 3]ゲームボーイカラー用ソフト『バックス・バニー クレイジーキャッスル4英語版』およびゲームボーイアドバンス用ソフト『ウッディー・ウッドペッカー クレイジーキャッスル5英語版』の3作品は日本においても作品タイトルにクレイジーキャッスルの名を明記している。

脚注

脚注

  1. ^ ディスクシステム・NES版の数字。ゲームボーイ版は全80ステージ。
  2. ^ キャラクターがバッグス・バニーに置き換えられている北米版ではNES・ゲームボーイ版ともにニンジンに変更されている。
  3. ^ ただし、当初は『それゆけ!!キッド』のタイトルでケムコのマスコットキャラクター「キッドクラウン」を主役にしたゲームとして発売。

出典

  1. ^ a b c 「5月24日号特別付録 ファミコンディスクカード ゲームボーイ スーパーファミコン オールカタログ」『ファミリーコンピュータMagazine』第7巻第10号、徳間書店、1991年5月24日、148頁。 
  2. ^ a b ロジャー・ラビット まとめ [ファミコン]” (日本語). ファミ通.com. KADOKAWA CORPORATION. 2016年12月31日閲覧。
  3. ^ a b ミッキーマウス まとめ [ファミコン]” (日本語). ファミ通.com. KADOKAWA CORPORATION. 2016年12月31日閲覧。
  4. ^ The Bugs Bunny Crazy Castle for NES (1989)” (英語). Moby Games. Blue Flame Labs. 2018年4月1日閲覧。
  5. ^ a b 「5月24日号特別付録 ファミコンディスクカード ゲームボーイ スーパーファミコン オールカタログ」『ファミリーコンピュータMagazine』第7巻第10号、徳間書店、1991年5月24日、24頁。 
  6. ^ The Bugs Bunny Crazy Castle for Game Boy (1989)” (英語). Moby Games. Blue Flame Labs. 2018年4月1日閲覧。
  7. ^ a b 池谷勇人「総力特集 フォーエバー DISK SYSTEM」『ユーゲー 2003 Vol.09』第7巻第18号、キルタイムコミュニケーション、2003年10月1日、72頁、雑誌17630-10。 

外部リンク




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