ロジャー・モーティマー (第2代マーチ伯)とは? わかりやすく解説

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ロジャー・モーティマー (第2代マーチ伯)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/08/11 03:39 UTC 版)

ロジャー・モーティマー
Roger Mortimer
第2代マーチ伯
在位 1355年 - 1360年

出生 (1328-11-11) 1328年11月11日
イングランド王国ラドロー城
死去 (1360-02-26) 1360年2月26日(31歳没)
フランス王国ヨンヌ、ルーヴレ
埋葬 イングランド王国、ウィグモア修道院
配偶者 フィリッパ・モンタギュー
子女 ロジャー
エドマンド
家名 モーティマー家
父親 サー・エドマンド・モーティマー
母親 エリザベス・ド・バドルズミア
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ロジャー・モーティマーの紋章

第2代マーチ伯ロジャー・モーティマー(Roger Mortimer, 2nd Earl of March, 1328年11月11日 - 1360年2月26日)は、百年戦争期のイングランド貴族、軍司令官。初代マーチ伯ロジャー・モーティマーの息子サー・エドマンド・モーティマー(1331年没)とエリザベス・ド・バドルズミアの息子。

生涯

継承

モーティマー家の領地と爵位は、初代マーチ伯が1330年に反乱を起こし絞首刑に処されたことで失われ、翌年にはロジャーの父も亡くなった。こうしてロジャーは将来の見通しが立たないまま成長し、一族の名誉を徐々に回復していった。

1342年頃、ロジャーはラドナーを再び領有し、翌年にはヘレフォードシャーのウィグモアにあったかつてのモーティマー家の男爵領を手に入れた。

軍歴

若い頃、ロジャーはフランスでの戦争で功績を挙げ、1347年の作戦ではクレシーの戦いなどで戦った。その後、残りの領地を与えられ、ガーター騎士団創設時にメンバーの一人となり[1][2]、1348年には男爵として議会に召集された。1346年7月12日にはラ・オーグでエドワード黒太子により騎士とされた[3][4]

伯位の回復

1354年、祖父である初代マーチ伯に対する判決が覆され、翌年、ロジャーはマーチ伯として議会に召集された。また1355年には、ドーバー城守や五港長官など、数々の重要な役職に就き、エドワード3世のフランス遠征にも同行した。

他の地位

1356年10月19日、初代マーチ伯の未亡人である祖母の第2代ジェネヴィル女男爵ジョアン・ド・ジェネヴィルが亡くなり、ロジャーは祖母の広大な領地を相続した。その中には、後にモーティマー家の居城および拠点となるラドロー城も含まれていた。

その後、王室評議会のメンバーとなり、モンゴメリー城、シュロップシャーのブリッジノース城、ドーセットのコーフ城の守備官に任命された。

1359年から1360年にかけて、エドワード3世のフランス侵攻において軍司令官を務めた。ランス包囲戦に参加したが失敗し、オセールを占領した。その後、イングランド軍はブルゴーニュへ進軍し、ロジャーはアヴァロン近郊のルーヴレで急死した。

結婚と子女

ロジャーは、初代ソールズベリー伯ウィリアム・モンタギューとキャサリン・グランディソンの娘、フィリッパ・ド・モンタギュー(1332年 - 1381年)と結婚し、2男をもうけた。

  • ロジャー - 早世
  • エドマンド(1352年 - 1381年) - 第3代マーチ伯

また、庶子が少なくとも1人いる[5]

  • トマス(1350年頃 - 1399年) - アイルランドで甥の第4代マーチ伯ロジャー・モーティマーの代理人を務め(1382年 - 1383年)、ラドコット橋の戦い(1387年)後にリチャード2世の指揮官サー・トマス・モリヌー殺害の罪で裁判にかけられた。

脚注

  1. ^ Beltz 1841, p. cxlix.
  2. ^ Shaw 1971, p. 1.
  3. ^ Davies 2004.
  4. ^ Shaw 1971, p. 6.
  5. ^ Dunn 2003, p. 56.

参考文献

イングランドの爵位
先代
ロジャー・モーティマー
(1330年剥奪)
マーチ伯
(回復)

1355年 - 1360年
次代
エドマンド・モーティマー



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