ディナミーデン模型とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > 百科事典 > ディナミーデン模型の意味・解説 

ディナミーデン模型

(レーナルトの原子模型 から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/09/11 08:56 UTC 版)

ディナミーデン模型(ディナミーデンもけい、: Dynamidenmodell)またはレーナルトの原子模型: Lenard's atomic model)とは、フィリップ・レーナルトが提唱した初期の原子模型である。1903年に確立されたが[1][2]、ほとんど知られることなく終わった。

レーナルトは陰極線を用いて原子を研究し、電子吸収が物質の化学的な性質によらず、その質量密度に線形な形で[要出典]定式化できることを発見した[1]。ここから、彼は原子が同一の構成要素から成ると結論づけ、これをディナミーデン: Dynamiden)と名付けた。ディナミーデンはどれも同じ質量と電子吸収能を持つとされ、電気的に中性であると想定された。原子を通る荷電粒子の偏向は、ディナミーデンが内部に電荷構造を持つためであるとされた。具体的には、高速で回転する電気双極子により説明できるとされた[1]

ディナミーデン模型はレーナルトが観測した物性、すなわち電子線の偏向と減速の両方を説明することができた。この意味では成功した原子模型だったといえる。しかし、電子が物質から取り出せる理由、およびそのエネルギーがどこから来るのかを説明することはできなかった。

脚注

出典

関連項目

外部リンク




英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「ディナミーデン模型」の関連用語

ディナミーデン模型のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



ディナミーデン模型のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのディナミーデン模型 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS