リトロー配置
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2016/11/26 02:37 UTC 版)
リトロー配置は、回折角と入射角が同一になるようにブレーズ角が選ばれた特別な配置である。反射回折格子では、これは回折ビームが入射ビーム(図中の青いビーム)の方向へと背面反射されることを意味する。このビームは階段に対して垂直であり、したがって階段面の法線に対して平行である。ゆえに、リトロー配置 α = β = θ B {\displaystyle \alpha =\beta =\theta _{B}} に当てはまる。 回折格子における回折角は階段構造によって影響されない。回折角は線間隔によって決定され、以下の回折格子方程式に照らして計算することができる。 d ( sin α + sin β ) = m λ {\displaystyle d\left(\sin {\alpha }+\sin {\beta }\right)=m\lambda } 上式において d {\displaystyle d} =線間隔 α {\displaystyle \alpha } = 入射角 β {\displaystyle \beta } = 回折角 m {\displaystyle m} = 回折次数 λ {\displaystyle \lambda } = 入射光の波長 リトロー配置では、これは 2 d sin θ B = m λ {\displaystyle 2d\sin {\theta _{B}}=m\lambda } となる。 θ B {\displaystyle \theta _{B}} について解くことによって、回折次数、波長、線間隔の任意の組み合わせに対するブレーズ角を計算することができる。 θ B = arcsin m λ 2 d . {\displaystyle \theta _{B}=\arcsin {\frac {m\lambda }{2d}}\ .}
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