ランダムに配した点がなす直線
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/08/14 03:41 UTC 版)

ランダムに配した点がなす直線(ランダムにはいしたてんがなすちょくせん 英:Alignments of random points)とは、平面上の一定領域に多数の点がランダム配置されている場合に(点3つ以上が重なる)直線が幾つも引けることが統計学的に言えると示したもの[1]。
これはレイラインや同様の神秘的な配置[注釈 1]が、その信者から提唱された超自然的・超人類学的な説明とは対照的に、偶然の産物に過ぎない可能性があるとのデモンストレーションとして提起されたものである。このテーマは、コンピュータビジョンや天文学の分野でも研究されている。
研究の多くが、平面上のランダム点同士による直列配置を数学で説明している[2][3][4][5]。
これらの全てで、線の幅
計算機を用いたシミュレーションによって、レイライン探索家が発見したレイラインの数と平面上にランダムに点を配して引けた線の数とがよく一致することが確かめられた。これはレイラインがまったく偶然の産物である可能性を示唆している。この現象は、各点がコンピュータにより擬似ランダム生成されたものでも、本屋やコンビニエンスストアなどありふれた対象のデータ群から生成されたものでも、関係なく発生する。
それなりに小さなデータ群でも、幅50mに4点から8点が重なる直列配置は簡単に見つかる。領域を広くしたり幅の値を大きなものにすれば、20個以上の点が重なる直列配置でも簡単に見つかる。
関連項目
脚注
注釈
出典
- ^ weblio辞書「Alignments of random pointsの意味」
- ^ "Alignments in Two-Dimensional Random Sets of Points" David G. Kendall and Wilfrid S. Kendall Advances in Applied Probability Vol. 12, No. 2 (Jun., 1980), pp. 380-424 Published by: Applied Probability Trust Article Stable URL: https://www.jstor.org/stable/1426603
- ^ a b Edmunds, M.G. & George, G.H., Random Alignment of Quasars, Nature, vol. 290, pages 481-483, 1981 April 9
- ^ a b “Ph.D. Thesis of Glyn George: The Alignment and Clustering of Quasars” (2003年8月3日). 2017年2月17日閲覧。
- ^ José Lezama. “Point Alignment Detection”. 2014年5月8日閲覧。
- ^ Watkins, Alfred (1988). The Old Straight Track: Its Mounds, Beacons, Moats, Sites and Mark Stones. Abacus. ISBN 9780349137070
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