ヨシュア

世界宗教用語大事典

ヨシュア 【Joshua】

古代イスラエルの指導者でモーセの後継者。名の原意は〈ヤハウェは救い〉で、ギリシア語の「イエス」も意味は同じ。モーセの側近でカナン偵察にエフライム族を代表して参加し、モーセの死後代わって全イスラエルの指導者となり、民を率いてヨルダン河を渡り、約束の地カナンに進軍して、その地にイスラエル民族を定住させた。一一〇歳で死んだとする。『旧約聖書』にヨシュアを中心として記した『ヨシュア記』があり、創世記以下のモーセ五書にこの書を加えて六書とする。（イエスの系図に数えられるのは別人）